作り手のこと

大地の恵みを受けて、笑顔になれる一杯を〜しもかわ森のブルワリー

町の面積の9割を森林が占める町、下川町。
林業が盛んな同町に起業型地域おこし協力隊で活躍中の中村隆史さんが移住をしたのは2022年。2年目の秋には、町内の空き店舗を改装しビアバー「ビアスタンドエール」プレ・オープンし、全国からよりすぐりのクラフトビールを提供しながら、その冬には、念願の自社醸造を果たしました。
現在は自家醸造ビールと他社製ビール合わせて6タップで提供しています。

札幌で半導体エンジニアをしていた中村隆史さんは、仕事帰りに飲みに行くことが好きで、ご夫妻ともに大のお酒好き。いろいろな酒類を嗜むなかで、国産のクラフトビールをきっかけに各国のビールを楽しむようにになり、ドイツの象徴的なビール「ヴァイツェン」との出会いで、その奥深い世界にすっかり魅了されました。
コロナ禍もあり、地方への移住や第二の人生について考えたご夫妻は、趣味の家庭菜園で土に触れる時間の尊さを感じていたこともあり、就農の道も考えましたが、ハードルの高さも知っていました。北海道でますます盛んになっているワイン造りに精通している友人のアドバイスや、役場の担当者の後押しもあり、下川町に移り住むことや、誰もが親しみやすいお酒でもあり、地元の農作物を原料にできる、大好きなビールを造ろうと決めました。

中村さんが修行先に選んだのは、札幌のスミカワビール(旧澄川麦酒)。
1ヶ月間しっかり製法を学び、「石見式醸造方式」と呼ばれる小ロット生産を可能にした醸造方法で、オリジナリティあふれるクラフトビールを造っています。
150lの容器を6台配し、ビアバー「ビアスタンドエール」では6つのタップを備えており、は木金土の夜を中心に営業。
自社のクラフトビールをはじめ、全国よりすぐりを集めて提供しています。

店内や醸造所の設計には、修行先のご縁で繋がった建築家に依頼し、随所に下川町の木を用いています。床材やテーブル、カウンターだけでなく、照明器具も下川町の木を選びました。特徴的な扉はお隣の名寄市在住のデザイナーに依頼し、この地域で獲られたエゾシカの角をあしらっています。

「下川町の夜はとても暗く、静寂の中で星の輝きがとても綺麗なんです。」
この町に住んで良かったことのひとつに夜の静けさをあげる隆史さん。
見上げた満天の星空の美しさを、ロゴマークに写し取り、瓶ビールには森を連想するイラストをあしらい、同町のデザイナーと共にラベル作りました。

第二の人生に農業を志したこともあるご夫妻は、土に触れる時間をとても大切にしています。
ホップの定植にもチャレンジ中で、町内産の原料でビールを造るため、ゆっくりと育みながら、下川特産のいちごやトマトなど、地元の果物・野菜を副原料に、オリジナリティあふれるクラフトビールの開発を進めています。

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